外反母趾の原因と盲点
外反母趾でお悩みの方、今までにどんな治療をされて来られましたか?テーピング、筋トレ、靴を変えてみたなど様々あると思います。どれも効果はあると思います。場合によっては手術を勧められ悩んでいる方もいらっしゃると思います。実際手術の成功率は痛みの軽減ということに関して言うと50%の成功率とも言われています。また手術自体は成功しても、他の部分に負担がかかりかばって痛みが出てきたりという事もありえるのです。
では外反母趾の原因はなんでしょうか?テーピングや靴を変えても痛みが引いて行かない原因があるのです。その原因それは筋肉の退化だったのです。どういう事かと申しますと外反母趾の方の足を見てみると開帳足という状態になっています。いわゆる偏平足というもので足のアーチが無くなってしまっているのです。すると本来支えていた筋肉が横に引っ張られて緊張してきます。そのまま放置していることで関節を引っ張り次第に指が外に曲がって来てしまうというメカニズムなのです。
特に指第2関節よりさらに上の関節周りの筋肉を使わない事で症状は悪化していきます。この筋肉は通常歩くことで刺激されて付いてくる部分なのですが、一度筋肉が落ちて悪い歩き方をしているとっこの辺りの筋肉を使わずに歩くことになってきます。ペタペタと足の面で歩いているような歩き方です。正しい歩き方では踵から着地し小指から親指に抜けるような歩き方になります。このペタペタ歩きの性で筋肉がさらに退化していくと言われています。
テーピングなどは確かに歩行は楽になります。何故ならアーチを強制的に補助することで正しい歩き方をしやすい状態に近づくからだと思われます。ただ根本的に治すわけではありません、あくまで補助になります。その状態できちんと歩いて筋肉が戻りまたそれを維持できれば状態は改善していく事でしょう。靴を変えたりというのも同じ事が言えます。悪い靴を履くよりは正しい歩き方がしやすくなると思います。しかしこれも根本改善では無いのです。
正しい歩行と筋肉のトレーニング これが外反母趾を改善するカギになってきます。自分でタオルを使ってトレーニングなども確かに効果はあると思います。しかし一度固まって歪んだ筋肉や靭帯、関節だと意識してもなかなか正しい歩き方になりにくいと言った事が言えます。
そこで当院では指や足の筋肉をしっかりとほぐして動かせる状態に持っていきます。その状態でご自宅でトレーニングをすると相乗効果で早く筋力が回復してきます。すると自然と足が使えるようになり無意識に正しい歩き方ができるようになってくるのです。
それから注意しなければいけないのが足の形です。良くインターネットのサイトで短期間で足の形が変化したなどの広告がありますが、正直これは眉唾ものです。足を開いて上手く撮影すれば数分で見た目が変化したりします。しかし良く見てみるとこう言った写真は足の開き具合は変化していないのです。つまり指だけが少し開いて一見良くなったように見えますが、先程述べた痛みの原因である「足の開き」これ自体は変わっていないのです。何度も言いますが足の筋肉が元に戻りアーチが回復してこないと痛み自体は変化してきません。形を指標とせずに痛みや歩き方を指標にした方が良いということです。
お悩みの方はまずは一度当院にご来院いただければと思います。状態を見た上でその方にあった治療をしてきます。同じ退化が原因であっても人それぞれ歩き方の癖や筋肉の使い方のバランスは違います。ですから一人一人に合わせて施術をしていく必要があるのです。いつでもお気軽にご相談ください。
- カテゴリ: 外反母趾症状記事
- 投稿日:2015.01.16
- 投稿者:ashiyubi-kingdom