ハイヒールと外反母趾の関係とは?
「好きな靴を履きたい!」でも痛くて靴が選べないという方。外反母趾の原因はヒールだと聞いたのでヒールが履けない。
などと言う方はいらっしゃいませんか?
靴で悩まれている方は思いのほか多いのです。
今回は外反母趾とヒール及び履物についてお伝えしたいと思います。
外反母趾の原因は靴?
良く耳にする事ですが、外反母趾の原因は靴であるという話。では実際にはどうなのでしょうか?
確かに皆様の中ではヒールを長年履いていた事でだんだんと痛みが出て来た。と言う方も少なくないと思います。
しかし外反母趾の方には子どもの頃から外反母趾だったという方もいらっしゃいます。
もちろん子どもの頃からヒールを履いているという方はいないと思います。
これは必ずしも履物だけが原因では無いという事を物語っている事です。
他に良く耳にする外反母趾の原因は、遺伝的要因や運動不足なども挙げられています。
すべてにおいて原因の一つになっていることは事実です。しかし物事には必ずメカニズムがあります。
ヒールで外反母趾になるにも原因があるのです。
そもそもヒールは履いてみると分かると思いますがとても不自然なバランスになる履物です。
前に傾斜があるので重心が変わるのは必然です。
このバランスの変化が外反母趾には関係してくるのです。
ヒールと外反母趾
ではいよいよヒールと外反母趾をお話します。
まず一つの問題点は先ほど述べたようにバランスが変わることによる弊害です。
本来の足の重心が指の付け根に集中することで指が浮足だって来ます。
足の指が反るような形になり、足の指にタコが出来てきたりすることもあります。
このような変形が重なって来ると筋肉も硬縮して指を引っ張り結果、
親指の親指に負担が来て外反母趾になって来るのです。
もう一つはヒールの中で足が前に行かないように踏ん張る事で足に緊張が走り、
歪みを形成するという点です。これは無意識ですが狭い靴の中で抵抗する力が働くことにより起こる歪みです。
このような歪みの蓄積が外反母趾を生みます。
真の原因
これまでヒールによる弊害を伝えて来ましたが、一番の原因は何かと言われればそれは足の筋肉の退化と言えます。
足の筋肉を正しく使っていないことが原因で指の筋肉が硬くなり指を
弓のように弾くことにより親指に負担がかかり痛みとして現れるのです。
特に重要なのが親指と人差し指の間の筋肉、骨間筋です。
本来人の足は猿と同じように指で物を取ったりすることもできるぐらいの可動性と筋肉の力をもっていると言います。
それが使わないことで退化して硬くなり指を動かすことも出来なくなってしまうのです。
実際に足をグーパーしてみて、開きにくい曲げ辛いという感覚はあるでしょうか?
どちらかの足、特に外反母趾の酷い側は健側にくらべて動きにくいのではないでしょうか?
それが足が退化している証拠です。ですから自分でケアするには
足の指を動かして本来の動きを取り戻す事が必要になってくるのです。
足のトレーニング
では歪んだ足や衰えた筋肉は元に戻らないのでしょうか?人には自然治癒力という能力が備わっています。
いくつになっても骨の変形は別ですが筋肉は元に戻ることができるのです。
それにはまず硬くなった筋肉をほぐす所から始めた方が良いです。
指をほぐす
クリームなど塗って足の指と指の間の筋肉を少し強めにマッサージするようにほぐしていきましょう。
ほぐす前と比べて足の指が動かしやすくなったり立った感覚が変わって来ると思います。
その変化に目を向けながら地道に行ってください。
指のグーパー運動
次にしていたたきたいのが足の指を閉じたり開いたりする運動です。
ポイントは曲げる時(グーの時は)指先だけでなく指の付け根から折り曲げることと
開くときは足の指を反らすよりも横に広げるイメージで行ってください。
これも繰り返すことでだんだんと指が動くようになってきます。
動きがつくことで徐々に痛みも改善してきます。
これ以外にも内臓や膝、股関節、体幹の問題など上げるとその原因は様々ですが
そこについては検査などが必要なこともありますので足の運動を続けてみてください。
きっと変化が表れてくると思います。
ヒールを履くか否か
外反母趾の原因が靴だけでないのは分かっていただけたと思いますがやはりヒールは負担がかかる履物です。
長時間はなるべく履かない方が体には良いです。特に痛みがあるのに無理をするのはお勧めできません。
しつかりとケアを続けて痛みが消えてきたらお出かけの時だけ履くなど切り替えられるといいですね。
細かい検査や何かご不明な点がありましたらいつでもご連絡お待ちしております。
- カテゴリ: 外反母趾症状記事
- 投稿日:2016.02.09
- 投稿者:ashiyubi-kingdom