写真で確認!あなたの外反母趾はどのタイプ?
「スタイル良く歩きたい、足を細くみせたい」など女性は靴選びからこだわる方が多く、男性と比べて高い靴を履く機会が多いですよね。
そんなハイヒールを愛用している方にとって心配な病気が「外反母趾」です。
近年外反母趾で悩んでいる方が多くなっています。
「私はスニーカーしか履かないから関係ない」という方も他人事ではありませんよ。
実は、ハイヒールを履いていなくても外反母趾になってしまう可能性があることが分かりました。
外反母趾の症状
親指が小指側に押されることで足の親指の関節が変形してしまい、外反母趾になります。
ハイヒールなどの足先が窮屈な靴を履くことで足の指に過度な負担がかかって外反母趾になる事はみんなが知っていることです。
また、外反母趾の方に多いのが偏平足になっている方です。
これもまた外反母趾の原因になっている可能性があり、足にはアーチが3つあります。
その3つのアーチがきちんと役割を果たしていないと色んなところに影響します。
アーチの種類
指付け根足 裏にある血管や神経を圧迫から守る
内側 土踏まず部分。歩くときの足への衝撃を緩和させる働き
外側 足の小指をサポートし、立つときや歩くときに安定するように保つ
外反母趾の種類
外反母趾はなんと6種類!!
靭帯性外反母趾
仮骨性外反母趾
混合性外反母趾
ハンマートゥ性外反母趾
IP外反母趾
病変性外反母趾
外反母趾と聞くと、どのような症状を思い浮かべるでしょうか?
多くの方が、足の親指の付け根の部分が盛り上がって、親指自身はちょっと内側に入っているようなイメージになるのではないでしょうか。
最初にご紹介するのは「靭帯性外反母趾」です。
こちらは足の指の付け根にあるアーチの部分が伸びてしまった、もしくは緩んでしまったことにより親指が小指側の方向へ曲がってしまった状態です。
また、靭帯性外反母趾になった方の8割の方が、小指が親指側に反る「内反小指」になります。
いわゆる「外反母趾」として一番代表的な症状であり、こちらのタイプだけを指して「外反母趾」という事も多いです。
「仮骨性外反母趾」
こちらの外反母趾は、親指が曲がってしまうことはないものの、親指の付け根の骨が出っ張って大きくなることにより、結果的に曲がって見えるような状態のものです。
親指の付け根を強く地面に当てるような歩き方をすることが原因で、この仮骨性外反母趾になってしまう可能性が高いので、ハイヒールを履いていなくても十分にこの外反母趾になる可能性はありえます。
また、足の裏や指にタコのようなものができます。この出っ張った部分が「過剰仮骨」という、本来は骨が必要な部分ではないものの、その部分を守るために過剰に形成されて硬いタコのようなものを形成します。
「混合性外反母趾」
これは足のアーチが伸びてしまうことによって起こる「靭帯性外反母趾」と、親指の付け根に過剰仮骨が形成されてしまうことによって起こる「仮骨性外反母趾」の両方の特性を備えた状態の外反母趾です。
中年以降の女性に多く見られる症状で、進行してから来られる方が多いです。
「ハンマートゥ性外反母趾」
この「ハンマートゥ性外反母趾」は、「指上げ足(浮き指)」とも言われます。若い方に多く、足の指が縮こまって、逆に反り過ぎた状態なのが特徴です。また、別の特徴として若くスポーツをしている人に発生しやすい症状です。
また、足の指がもともと長い方にも発生しやすいのが特徴の外反母趾です。
窮屈な靴、大きすぎる靴など自分のサイズに合わない靴を履いている場合になりやすい外反母趾でもあります。
「IP外反母趾」
一般的な外反母趾では、足の付根の関節から曲がるタイプなのですが、この「IP外反母趾」は指先に近い関節「IP」から曲がってしまうタイプの外反母趾です。
このタイプの外反母趾は、何が原因で発症しているのか分かっていません。
先天的にIP外反母趾になっている方もいるようですが、歩き方や靴の相性などで症状が出てくる方もいるみたいです。
「病変性外反母趾」
この外反母趾は、原因が明らかに「病気」であること。リウマチやヘバーデン結節といった、関節が変形してしまう病気によって外反母趾になってしまった場合です。
これらの病気を患っていると、少しずつ足の関節が変形して外反母趾のような症状になってしまいます。特に年齢が高い方の場合、この2つの病気が発症する可能性が高くなるので、この外反母趾のような症状が現れることが多いようです。
このように、外反母趾といっても原因や状態によって細かく種類がわけられます。
外反母趾と言えば「靭帯性外反母趾」のイメージなので、足の指が内側に入っていないからといって自分は外反母趾とは違うと思っていても、実は外反母趾だった!なんて可能性もあるということです。
一度写真と自分の足の状態を見比べてみてもいいかもしれませんね。
ではなぜ外反母趾に?
単純にハイヒールを履いているのが原因、というわけではないことがわかったと思います。
それでは、どうして外反母趾になってしまうのか?みなさんがよく知っているものも含め、その原因について説明していきたいと思います。
ハイヒールをはじめ、自分の足に合わない靴は大きな原因になります。
特にハイヒールなど、足の先端にいくほど幅が狭くなっていく靴は普段から極力避けたほうがいいです。
ハイヒールを履くと足が細く見えて美しいのですが、外反母趾の原因としてはかなり大きなものと言えそうです。これは、先ほど紹介した分類でいうと「靭帯性外反母趾」に当たります。
スニーカーでも要注意です。歩き方ひとつでも外反母趾の原因になります。
「自分はハイヒールを履いていないから大丈夫」と思っている方も要注意ですよ。
最近の若い女性に多いのが、「ぺたぺた歩き」です。
足の指の付け根で着地するようなぺたぺたとした歩き方、この歩き方をすると足の筋肉が使われず、開張足(偏平足)の原因になります。
そうなると付け根部分に歩く際の衝撃がダイレクトに伝わってしまい、足の裏や、指にタコみたいな(過剰仮骨)ができて「仮骨性外反母趾」の原因となってしまいます。
ハイヒールを履いてないから外反母趾にはならない、というわけではなく、スニーカーや足に優しい靴であっても歩き方が「ぺたぺた歩き」であれば外反母趾になる可能性が高いということです。
まとめ
外反母趾と言っても、いくつかの種類があることはわかったと思います。
「私、外反母趾かも?」と思ったら、どの外反母趾に当てはまるか確認してみてください。
外反母趾の原因は、ヒールだけではなく、普段の歩き方や体の癖でも発症します。
中には、遺伝的なものや病気によるものもあるので、変形や痛みが出てきたら、福岡外反母趾センターにお越しください。
- カテゴリ: 外反母趾-症例-
- 投稿日:2018.07.07
- 投稿者:ashiyubi-kingdom