扁平足から外反母趾になってしまう!?
長時間立ったり、歩いたりすると、足裏がだるくなる。足裏が引き伸ばされるような痛みがある――。
そんなあなたの足は、扁平足かもしれません!
扁平足(へんぺいそく)は、進行すると外反母趾(がいはんぼし)を引き起こしやすく、
骨が変形したり、靴を履かなくても痛むようになることも。
今回のテーマは、体の一番端にある“足裏”。外反母趾に悩む女性は多いと思いますが、
その前段階として知っておきたいのが、土踏まずがつぶれてしまう「扁平足」のこと。
まずは扁平足チェックをしてみましょう。あなたの土踏まずには、ボールペンが入りますか?
このチェックによって、扁平足のカギとなる「舟状骨」(しゅうじょうこつ)という骨が落ちているかどうかがわかります。
舟状骨とは、土踏まずの真上にある骨のことで、足の甲で“船底”のようなアーチを描いています。
この骨が地面の方向に落ちてしまってアーチが崩れるのが扁平足。出っ張った部分が靴に当たって痛む人もいます。
実は、扁平足は成長期の子どもに多く見られます。裸足で走り回るなど、足底の筋肉を鍛える動きが足りないと、
成長によって体重の負荷が増える際に足底が伸び、扁平足となります。
もちろん、運動不足で足底の力が弱い大人でも同様のことが起こります。
加えてX脚の人は、ひざが内側に入っているために土踏まず部分に重心の重みがかかりやすく、
舟状骨が落ちやすい状態にあります。一方、重心が外側にかかるO脚の人は、
筋力のある若いときはなりにくいのですが、加齢によって足底を支える力が不足してくると、
重力に勝てず結局扁平足になるケースが多いのです。
■扁平足で足底がつぶれると外反母趾になりやすい
まず、アキレス腱側から内くるぶしの下を通り、舟状骨を真下から支えているのが
「長母趾屈筋(ちょうぼしくっきん)」と「長趾屈筋(ちょうしくつきん)」。
長母趾屈筋は親指へ、長趾屈筋は残りの4本へとつながり、足底のクッションの役割を果たします。
でも、これだけでは重みを支えきれません。そこで舟状骨を上に引き上げるのが、
すねまでつながる「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」と「後脛骨筋(こうけいこつきん)」。
これら4つの筋肉が、きちんと働いていれば土踏まずはしっかりと形成されますが、
だらんと力を失うと扁平足になります。長時間立ったり歩いたりすると足裏がだるくなるのは、扁平足の代表的な症状です。
さらに困ったことに、扁平足は外反母趾を誘発します。
扁平足になると、重心が土踏まずの部分にかかるので、足の親指側への負担が増え
、足底の親指の内側についている「母趾内転筋(ぼしないてんきん)」が硬く縮みます。
加えて、幅の狭い、つま先が細くなった靴を履いている人は、親指が内側に圧迫されて「くの字」になりやすい。
すると足の甲から親指の付け根にかかる「第1中足骨(だいいちちゅうそくこつ)」が内側に折れ、
突き出した部分が痛みます(イラスト下)。これが外反母趾。この状態がひどくなると、
本来は親指を外側に開く働きを持っているはずの「母趾外転筋(ぼしがいてんきん)」も骨と同時に小指側に入り込んでしまう。
すると、いざ親指を開こうとしても言うことを聞かなくなる。自分は、親指を開く方向に働かせているつもりなのに、
母趾外転筋は反対に「内転」方向に働いて、親指を閉じるようになります。
結果的にどんどん外反母趾を増強してしまうのです。
そのため、外反母趾がひどい人は、足の親指を開く運動は注意して行う必要があります。
自分の足は大丈夫かな?外反母趾の症状が進んでいるかも……と心配になったら、素足になり、
足指を「パー」にするよう意識してみましょう。素直に親指が外側に開くようなら、大丈夫。
一方、意識しても親指が外側に開かず、逆に閉じる方向に力がかかってしまうようであれば、
外反母趾の可能性が高いでしょう。この場合、やみくもに足指を開閉させると、どんどん外反母趾を強める力を加えかねません。
簡単なチェック方法なのでみなさんやってみてはいかがですか?
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- カテゴリ: 外反母趾症状記事
- 投稿日:2014.12.11
- 投稿者:ashiyubi-kingdom