外反拇指を良くするための歩き方
外反拇指とは?
外反拇指は親指が小指側に曲がってしまい指の付け根に
痛みが出る症状です。女性の方に多いとか遺伝とか、靴が原因など様々な
要因が挙げられています。確かに統計的には女性やヒールを履いている人のほうが
症状を誘発している方が多いようです。
しかし個人差がありますし、若いうちから症状が出ている方も
いらっしゃいます。先に言ってしまうと足の使い方に問題があるからなのです。
足の筋肉を使ってしっかり歩けていないことで足が退化してしまい、親指にその負担が
かかって痛みが出てしまうというメカニズムなのです。
ですからまず筋力を回復して正しく使えるようにしてから正しく歩けるように
なればまた元通りの痛みの無い生活に戻ることが可能なのです。では正しい状態にするためにどうしたらいいのかを考えて行きましょう。
まず靴選びです。確かに靴だけが原因ではなく、根本原因は足の退化なので負担のかかる靴を履いていても痛みの無い方は沢山いらっしゃいます。しかしスニーカーや運動靴と比べてヒールなどのかかとの高い靴は足への負担が大きいのも事実です。
下の絵をご覧ください。
カパンディ関節の生理学より
この絵を見て分かるように、ヒールを履くと足にどのような負担がかかるか分かると思います。まず角度のある靴を履くことで足全体が前のめりになります。すると指の付け根に荷重がかかってしまうのです。そして指が曲がってしまっているのが見て取れると思います。外反拇指の人はこのように指先ではなく、足の付け根のところにタコや角質ができる事があります。
このような足の指が圧縮されて曲がった状態をハンマートゥと呼びます。すでに外反拇指の方は実際にご自身の足の指を見てみてください。しっかりと指が伸びているでしょうか?どちらかの足(特に症状のある方の足)が浮足だって曲がってはいませんか?
こうなっていたら要注意です。いわゆる筋肉をしっかり使えていない状態なのです。足の指を使えていたら足自体が綺麗な弓なりのアーチを形成しているはずです。
このアーチが崩れた状態が良く言う偏平足というものです。
アーチは縦と横があります。この弓なりのしなりがあるからこそ人間は荷重を分散して負担を減らすことができるのです。ですから仕事で履くという方は仕方がないかもしれませんが、なるべく足に負担のかかる靴の使用は減らした方が良いのが改善への道のりでもあります。
そうは言ってもおしゃれはしたいという方がほとんどでしょう。ですので少しヒールの低めの靴(5cm以内)の靴にしてみるとか、先が締め付けられすぎない靴を選んでみるとかしてみる所から意識してみてください。
後はきちんとトレーニングを重ねれば、好きな靴も履いて出かけられるようになると思います。ただこういった負担が足にかかっているということは頭に入れておいてください。
自分の足の声を知る所が改善への第一歩になるのです。
改善のために
まずは以前のブログでも挙げている指をほぐす運動をしてください。足の間の(特に親指と人差し指の間)の筋肉をクリームなどを付けて少し痛みがでるぐらい強めに緩めて行きます。この部分が硬くなることで親指が引っ張られて指に痛みが出ているのです。
後は足の指を開いたり、閉じたり、グーパーするような感じの運動を繰り返して普段使っていない足の筋肉がまんべんなく使えるようにしていきます。
ここまでできたら最後は歩き方です。もう一度ご自身の歩きか方を見つめてみてください。足の裏でペタペタと歩いてはいませんか?いわゆるベタ足という歩き方です。この歩き方だとしっかりと筋肉を使えていないので、沢山あるいてもトレーニング効果だけでなく負担も一緒に受けてしまいます。
1 まず踵で着地する
2 体重を前に移動させる
3 小指側に体重が移動する
4 親指側に体重が移動する
5 指を使って(最後は親指)足を前に運ぶ
これが正しい歩き方の順番です。
できていない人で多いのがポイントである踵、小指、親指が使えていなくて足の真ん中や
指の付け根などに荷重がかかり1点や2点のポイントだけで体重を支えて歩いているのです。
イメージとしては踵から半円をかくように(ゆりかごの様に)体重が移動していく感じです。
しっかりと歩く
人の足は歩くようにできています。この機能をきちんと使えていないために足が退化するのです。使うべきものは正しく使うこれが大事なこと。正しい歩行を練習すれば足の痛みだけでなく全身のバランスも良くなるので一石二鳥です。しっかり歩いて粋な靴が履いて出かけられる状態を取り戻しましょう!!
- カテゴリ: 外反母趾症状記事
- 投稿日:2015.11.27
- 投稿者:ashiyubi-kingdom