あなたの足の形は正常ですか?
外反母趾の人の足にはある特徴があります。それは足の甲が横に広がっていると
言う共通点です。これを開帳足(かいちょうそく)と言います。一般的に言うと偏平足とも重なる部分があります。
ご自身の足の形を見て見てください。足が横に広がってはいませんか?
本来人の足は曲線を描いています。弓なりに曲がるアーチを作ることで体重を支え
負担を分散し軽減しているのです。
このアーチが無くなって足が開き、正しく足の形が維持できなくなった状態、それが開張足です。
アーチの大切さ
偏平足 Wikipediaより
先ほど述べた
ようにアーチが無くなると上手く重力を支えられなくなるので負担が増えます。ペタペタと歩くような歩行になり、
その歪が全身に波状することもあります。
では何故このような足の変形が起こるのでしょうか?一つは運動不足による筋力の低下です。このアーチを形成する上で一番重要な所が足の指と指の間の筋肉骨間筋です。特に足の先から数えて3番目の関節の間の筋肉が衰えると足のカーブが維持できなくなってきます。
この筋肉は足を地面から蹴り出す時に使う筋肉なので使わないと筋力が落ちて足の形が変わってしまします。2番目は歩き方の影響。歩いていても、歩き方が悪くても良くありません。本来ならば踵から着地して、小指を介して親指に重心が移動し最後に親指でけり上げて人は歩行します。
しかしペタペタ歩きの人は足全体の1点か、指先を使わず踵と足の裏2点で歩いたりしています。これだとキチンと蹴る指の筋肉が使われていないので結果変形を招くことになります。
3つ目は靴の影響です。とくに女性の履くヒール。ヒールは前側に重心が傾き、指の付け根に負担がかかります。靴の中で足の指が圧迫されて変形を生みます。
これらの原因が元で変形が進み、足のアーチが無くなってしまうのです。
外反母趾と足の形
では何故足の形と外反母趾が関係するのでしょうか?それは指の間の筋肉が変形により引っ張られ、また使わないことで退化して固くなり周囲の足の指を引っ張るのです。丁度弓を引くように引っ張ります。特に親指の付け根の筋肉が強く緊張するので指が外側に
曲げられて最終的には関節に痛みが出てくる。これが外反母趾の正体です。
更に酷くなると、親指が隣の人差し指の上にまでせり上がってたり、指自体が反り返って曲がらなくなってきたりと言う状態になってしまいます。ここまでになって来ると歩かなくても痛いとか、どんな靴でも痛いという様な状況になってしまいます。
ここまでで足の形がいかに大切かおわかりいただけたでしょうか。
ですから足のアーチがしっかりしていれば痛みの出にくい足になると言う事です。
アーチを作る
ではアーチを作るためにはどうしたらよいでしょうか。簡単にいえばアーチが無くなった逆のことをすればよいのです。
つまり運動不足、歩き方、靴などによって崩れたアーチを筋トレや歩き方、
靴などに気をつけることで回復させてあげれば外反母趾の痛みから解放されるようになります。
まずしなければいけないのは使わなくなったり、偏って使った事で固くなった指の筋肉を緩めることです。
指と指の間の筋肉を強めにマッサージしてください。特に重要なのは親指と人差し指の間の筋肉です。
この筋肉が親指を引っ張る事で親指が外側に変形するのを助長しているからです。
次に重要なのが足の指を動かすことです。足の指を曲げたり開いたりしてみてください。
上手に曲げ伸ばしできるでしょうか?
指先だけでなく指の付け根から開いて、指を反らすのではなく指が広げられるかがポイントになってきます。
左右でくらべてみてください。どちらか、特に外反母趾が酷い方は動きが鈍いのではないでしょうか?
この動きがスムーズにできるようになっているころには痛みも変化してきていると思います。
グーパーする運動はそれだけで治療になります。30回を1セットで朝晩に定期的に行ってください。
それと同時に足の指をほぐすのをセットで行います。単純な動作とマッサージですがこれだけでも続けることで必ず変化が出て来ます。
何故ならきちんと原因に元付いた回復法だからです。これはおとても自然なことなのです。曲がっているから強引に削ったり、引っ張ったりすると必ずその歪が体に現れます。人はいくつになっても元に戻ろうとする自然治癒力があります。
それを信じて行動すれば体は回復していくのです。
しっかりとケアをして痛みの無い生活を取り戻しましょう!
あなたの足の形は正常ですか?
- カテゴリ: 外反母趾症状記事
- 投稿日:2016.01.27
- 投稿者:ashiyubi-kingdom